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Wednesday, October 30, 2024

小指がなかった男の子の思い出(first published on Dec. 15th, 2019)

 小学1年生のとき、同じクラスに、片手の小指と薬指のない男の子がいました

私の記憶では、それは右手であったようです

 

その男の子は、

「指切りげんまん♪ あ!小指がな~い!!!」

などと笑いながら、みんなの笑いを取っていました

 

「なぜ小指と薬指がないの?」

「小さいとき、お父さんの仕事場に遊びに行ったとき、〇〇(町にあったスーパー)のお肉を切るところだったんだけど、ぼくがお肉を切る機械に手をだしちゃって、指が飛んじゃったんだ・・・」

「い、いたーい!!!」

 

その子が、小学校入学から半年もすると、あまり笑わない子になってしまいました

暗くて、不機嫌で、口数が少なく、乱暴で、反抗的で、先生に嫌われる子になっていきました

そして、2年生になる前に、どこかに転校していきました

連絡先は、誰にも教えてくれませんでした

 

いろんな家事事件を経験した今なら、わかります

たぶん、お父さんの収入が少ない

お母さんも小さな子供たちを抱えて働けない

上の子は小学校に入る

もっとお金もかかるようになる

夫婦喧嘩が増え、親たちが子供たちにあたることも増える

子供たちは悲しくなって不機嫌になる

勉強だって気が散ってできない

そして、夫婦は別居(離婚)、子供たちはどちらかの親の実家に引き取られていったのでしょう。

お友達にも行き先を告げずに・・・

 

あの男の子は、今年のクリスマスを、幸せに過ごしているでしょうか

家族と温かく過ごせているでしょうか

そうであってほしいです