>天然資源は地質調査や試験採掘を重ねなければ、正確な埋蔵量を把握できない5。ウクライナにおける天然資源も実際に掘ってみれば、利用可能な資源はそれほど多くない可能性がある。しかし、資源埋蔵の可能性が指摘されるだけで、国境の画定や領土の帰属問題に影響することは、日本も身をもって経験している。尖閣諸島について、1969年、国連の報告書で東シナ海における石油埋蔵の可能性が指摘されると、中国はそれまでほとんど関心を示していなかった同諸島について、領有権を主張し始めた。領土帰属や国境線画定を考える上で、天然資源の存在は決して無視できない。
つまり、ロシアが現在占領している地に眠るレアメタル等を、ウクライナとロシアの、どっちのほうがたくさんくれるか、それによって脱中国に影響するので、という計算