サポートフリンジのバリは多いし、間違って削られたところにはテープが張ってごまかしてあるし、そのテープははみ出してるし、半分以上のフリンジがこんな状態でした!
その辺の日曜大工だって、こんなに雑なのは珍しいのでは
200万円以上のピアノで、これはないんじゃないの
まぁ、見えないところでの手抜きが酷すぎます
見えるところでも、鍵盤剥がれは酷すぎましたが・・・
ところで、なんでこんなところまで見ることになったかというと、スプリング調整では限界があるほどに反応の悪いキーが中音域で多発したため、ウィペンを交換したためです
ほとんどの人はこんなことしないから、ヤマハピアノの惨状に気づいてないんでしょう
ウィペンを販売している会社の中でも一番評判の高いレンナー社を導入させていただきました
レンナー社様、有難うございます
費用:2種類のウィペンのサンプル2個(各6000円弱)、ウィペン一式(40万400円)、交通費
必要な物:レンナー社のウィペン一式、+ドライバー
まず、ウィペン選びは慎重に行いました
決定までお店に3回も足を運んだほどです
①ヤマハ向け(GまたはCが対象らしい)ウィペン
レンナーではこちらを勧められました
しかし、GかCのサイズで、CXには合いませんでした
こちらの「ヒール」の高さが14.5ミリ、C3Xは16ミリだったのです
念のため、サンプルを1本購入して装着しましたが、強すぎる二度打ちが発生
原因は、ヒールが低いため、ハンマーローラー(ナックル)がジャックに当たらず、ジャックが反応しないことにありました
これでは問題をカバーする方法がありません
したがって、却下
②ベーゼンドルファー用向けウィペン
サポート「ヒール」の高さが16ミリ、CXと同じ
ほかに16ミリの商品もあったのですが、これが一番CXと似ているので、これを選びました
ただし、サポート「フリンジ」の長さが最長で30mm、C3Xは29mm
したがって、この違いをカバーする方法を見つける必要がありました
作業内容:①旧ウィペンを+ドライバーで外す、②新ウィペンを+ドライバーで装着
問題①サポートフリンジの傾き
10本余りのサポートフリンジでは、左または右への傾きゆえ、隣のキーに干渉して、一つのキーを押すだけで2~3個動くものがありました
原因は、サポートフリンジの、ミクロン単位での傾き
そこで右側に傾いているものは左側に薄いテープを張って厚みを作り、まっすぐに向くようにしました
これで、ウィペンがぶつからず、スムーズに動くようになりました
問題②二度打ち
原因は2つ、フランジの長さ及びスプリングの強さ
1~26(低音)と、60~88(中高音の一部と高音)は、1と2だけで解決しました
1 キャプスタンスクリューでハンマーを下げる
2 レギュレイティングボタンを下げる
3 27~59では、さらに、臨時的にフランジを取り替えました
(1)C3Xのウィペンからフランジを取り外し、レンナーのフランジと交換する
必要な物・ピアノ用センターピン外し(Amazon、約2000円)、スイス製の直径1ミリのプライヤー(amazon 約1000円)
針はレンナーの物をそのまま使う(ヤマハのほうが細い)
結果として、たいして変化がなかった
(なお、ヤマハのフリンジは歪みが強く、ものによっては表裏を逆にして干渉を解消した)
(2)3Dプリンター(Bambu mimi)を購入(材料込みで3万400円)
フランジを自作
結果として、木星と違ってPLAには柔軟性があり、キーの干渉という問題は発生しないものの、ごくわずかな安定性の不足により音がこもった感じになった
4 職人へのリスペクトゆえに、最後の手段と考えていたスプリング調整を行った
5本程度でしたが、ジャック調整もしました
音質も鍵盤のレスポンスも、ものすごく改善しました!