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Monday, December 9, 2024

ピアノの二度打ちを原因別解決:ジャック調整

 部品名称 グランドピアノアクション


打鍵1回に対し、ハンマーがバウンドして2回目の音を鳴らすのが、二度打ちbobbling です

要するに、ハンマーが無駄に跳ね返りを繰り返しているわけです

原因は、いくつかありえます

今回説明する、アクションの「脱進」を確保するのは、解決方法の一つです


脱進とは

①プレイヤーがキー(図の104,105)を打鍵し

②ハンマー(図の35)が上がり

③ハンマーが弦を叩いてから下に戻り

④ハンマーローラー(図の38~40)がレペティションレバー(図の51)を押し下げ

⑤ジャック(図の58)の先端がハンマーローラをとめる

という、一連の流れです


ここで脱進がうまくいかなければ、つまり④⑤でハンマーローラーがシッカリ止まらずにバウンドするときに、二度打ちになる、という訳です


(やり方)

ジャックスクリュー(図の60)を回し、ジャック(図の58)を適正な位置に戻します

ヤマハC3Xのレペティションレバー(図の51)には、目印の線が引いてあります

この動画では、前の隙間からツールを差し込んでジャックスクリューを回しており、それができるのであれば簡単なのですが・・・


ヤマハC3Xでは、もっと複雑

・キーボード全体を引き出す(キーボードを載せるため、ピアノ鍵盤と同じ高さの机があると便利)

・キーボード後ろのサポートフレンジスクリュー(図の67)を回し、三角形(サポート本体、ジャック、レペティションレバーなどで囲まれた部分)をマルっと外す

・ジャックスクリュー(図の60)を回して、ジャック(図の58)の前後を調整する

・それに伴い、レペティションレバー(図の51)の高さを調整する

 つまり、レペティションレバースクリューを回して、ジャックの頭の高さとレペティションレバーの高さが同じようになるようにする

・一連の引き出したものを、全て元通りに戻す

という手順が必要でした

Yasuko = Golgo13 = Aso Taro = Sniper