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Friday, November 29, 2024

ピアノのハンマー調整

気持ちよくピアノを弾くため、優秀な調律師さんを探し求めました ー が、兎に角、自宅から遠い、遠すぎる

香川県 白川ピアノ

Howard Piano Industries

Heirloom Pianos


調律・調整は、技術的にはロケットサイエンスではなく、日曜大工の延長程度です

Learn the Art of Piano Tuning 🎹 Tutorial for Do-It-Yourself-ers

私も、YAMAHA 2014年製造購入 C3Xの調律調整を、自分でメンテナンスしています

必要なのは、ピアノメーター(チューナーアプリ)と若干の道具で、驚くほど簡単

1か月ほどで、一通りのことができるようになりました

自分で出来なさそうなことは、ほとんどありません

将来、響板が割れるようなことがあれば、さすがに私の力量を超えますので、そうなれば諦めて処分して、ローランドLX6を買おうと思っています


今回の記事は、ハンマーヘッドの調整(ファイリングとヴォイシング)です


1 ファイリング


(1)定義

紙やすりでピアノのハンマーヘッドを削ること


(2)方法

弦でついた轍(わだち)の様な凸凹をならし、ハンマーヘッド全体の形を整えます

①アマゾンで、80,150、240,400の紙やすりセットを買い、この順でヤスリがけをします

②蒲鉾板を、紙やすりのサポートに使います

③ゴディバの箱を使って、10本程度のハンマーヘッドを揃え、まとめてヤスリをかけます

 この動画のように、ハンマーヘッドをまとめるのです

 一本ずつだと、(上の写真のハンマーで、少し持ち上がっている3本のように)弦が当たる部分が弧になり、ハンマーに当たる減と当らない弦がでるリスクがあるためです


④掃除機をかけて、わたぼこりを取り除きます

⑤アイロンをウールの温度にして、ハンマーヘッドに軽くかけます

 毛羽立ちを押さえるためです


(3)効果

こもって詰まった音・フォルテが出ない鍵盤などが改善され、明るく飛距離のある音になります

ただし、丁寧にやりすぎると金属音が大きく響くので、次のヴォイシング(針刺し)が大事になります


(4)範囲

気になる40鍵に限りました

・中音域~次高音の音質のバラつきが耳につくので、B2~B5までの3オクターブ+1

・特に音色の気になる高音2鍵と低音1鍵


(5)後処理

ハンマー作業後はキャプスタンスクリューで、ハンマーの高さ調整をします

ヘッドが少し小さくなり、弦との距離が長くなり、ハンマーが脱進しないという問題が起きるためです


2 ヴォイシング




(1)定義

針を細かくハンマーヘッドに刺していくことです


(2)目的

金属的な共鳴音を、柔らかくします


(3)方法

少しずつ時間をかけて繰り返します

・アクション全体を出して針刺し

・アクション全体を戻して音質確認、キンキン鳴るキーをメモする

・再びアクション全体を出して、メモをもとに針刺し

・再びアクション全体を戻して・・・(以下、繰り返し)


(4)範囲

ファイリングした40鍵と、次低音で金属音が気になる1鍵、合計41鍵

2~3時間 × 7日間


(5)道具

専用の針(写真に斜めに映っているもの)針先は3本

蒲鉾板で、ハンマーシャンクの支え


(6)お手本動画

最初は弦に当たる部分を完全に避けていましたが、これでは効果がなさすぎ、時間ばかりがかかりました

こちらを参考にしたところ、2時間ほどで終了したので、おススメです

ピアノ整音 音色とタッチの調整


(7)後処理

軽くファイリングを繰り返し、モコモコ感を適切にそぎ落とします

ヤマハのハンマーでもファツィオリ(ハンマーはアベル社)に近い音になります