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Thursday, December 12, 2024

ヤマハグランドピアノの内部はバリだらけ

ヤマハのグランドピアノ(C3X)(2014年製造、同年に新品で購入)は、バリが多い



















紙やすりのきれっぱしも、鍵盤下に落ちていました

調律師が開けたことはなく、私もこんな切り方はしておらず、家族のだれも紙やすりをピアノ周りで使うことはなかった

ヤマハ工場での製造過程以外には、あり得ません









趣味のプラモデル作りだって、もっと丁寧に作るでしょう

もちろんスタインウェイでは、この通り、バリがありません



また、ヤマハ工場が赤鉛筆でチェックした鍵盤は、使用中も何かとトラブルの多いところ









ハンマーを外すと、ハンマーの揺れを抑える紙やすりが、一部削れていました

(なお、落ちていた紙やすりとは形が合いません)

「どうせ見えるところじゃないから」

と、知らん顔でハンマーを取り付けて出荷したのでしょう









ユーザーが被る後々の不便を考えて、中途半端な状態で出荷するのではなく、丁寧に仕上げてもらいたかったものです


加えて、ヤマハのC3Xグランドピアノ(2014年製)では、2年間余り、白鍵剥がれで大変迷惑しました ー ヤマハは販売店に投げる、販売店はナシのつぶて

これでダメならローランドLX6かペトロフに買い替えようと心に決めたうえで、ヤマハとの2度目の交渉をし、やっと修繕されたのです

こちら、修繕済み鍵盤が入っていた箱









ヤマハのグランドピアノは、購入時には分からない問題が多数あり、ガッカリもいいところです

10年前に戻れるならば、絶対にヤマハは買いません

代わりに、ローランドの高級電子ピアノを買います

音のモデリング、鍵盤のタッチセンサーなど、全てがスタインウェイのレベルを含み、しかも10年間の無料保証付きだからです

Monday, December 9, 2024

ピアノのトラブル&解決(鍵盤下の異音の解消)

ピアノアクション図と部品名


打鍵すると、この動画みたいな音がしました

カチカチ音

この調律師さんは、鍵盤下のゴミを取り除いて直したそうです

そこで、私も、鍵盤全体を引き出し、分解し、鍵盤を外し、鍵盤下に掃除機をかけ、鍵盤全体をもとにもどし、打鍵してみました

残念ながら、効果なし


もういちど、ピアノを分解して観察したところ、センターピン周りのバランスパンチングフェルト1枚に加え、紙が7枚も入っているのに気づきました

他の鍵盤では、最悪10枚というものもありました

これらが経年劣化で波打ち、カシャカシャいっていたのです

そこで、紙を減らしたところ、異音がかなり消えました




(追記)

この記事を書いた1週間後、つまり12月中旬に、バランスパンチングクロスをオリジナルの1.3mmから3mmに交換

また、センターピン周りの紙はすべて廃棄、フロントピン周りの紙は減らしました

さらに1か月後、2025年1月、フロントピン周りの紙も全て除去しました















(考察)

ヤマハでは、コスト削減のため、センターピン周りでは薄っぺらくて安物のフェルトを使い、大量の安い紙を入れて高さのつじつま合わせをしていたようです

コスト削減でクオリティを下げれば、ピアノが信用を無くし、売れなくなるのも道理です


(紙パンチングを使いたがる調律師)

日本の調律師のユーチューブ動画を見ていると、鍵盤の高さ調整のために、紙パンチングを多めに使いたがる人たちがいます

日々ピアノの爆音に長時間さらされて聴力が低下したため、紙パンチングが異音の原因となりうることに気づかないのでしょう

このような調律師に依頼されている方が、お気の毒です

ピアノのトラブル&解決(ダンパーヘッドの機能回復)

部品の名前はこちら

グランドピアノアクション部と部品名 


【ダンパーヘッドの機能回復】

低音部の一番上の音(A2#)で、ダンパーヘッド(部品図の1~3)(弦の上にある黒いやつ)がキチンと音を止めなくなりました

つまり、鍵盤から指を離しても、音が伸びっぱなしとなりました


原因:ピアノ内部に掃除機をかけ埃を取ったとき、ダンパーレバーにぶつかり、ダンパーレバーの位置がずれた


解決:アクション部分を外し、奥のダンパーレバーを上げ下げして、適切な位置に戻した


ピアノの二度打ちを原因別解決:ジャック調整

 部品名称 グランドピアノアクション


打鍵1回に対し、ハンマーがバウンドして2回目の音を鳴らすのが、二度打ちbobbling です

要するに、ハンマーが無駄に跳ね返りを繰り返しているわけです

原因は、いくつかありえます

今回説明する、アクションの「脱進」を確保するのは、解決方法の一つです


脱進とは

①プレイヤーがキー(図の104,105)を打鍵し

②ハンマー(図の35)が上がり

③ハンマーが弦を叩いてから下に戻り

④ハンマーローラー(図の38~40)がレペティションレバー(図の51)を押し下げ

⑤ジャック(図の58)の先端がハンマーローラをとめる

という、一連の流れです


ここで脱進がうまくいかなければ、つまり④⑤でハンマーローラーがシッカリ止まらずにバウンドするときに、二度打ちになる、という訳です


(やり方)

ジャックスクリュー(図の60)を回し、ジャック(図の58)を適正な位置に戻します

ヤマハC3Xのレペティションレバー(図の51)には、目印の線が引いてあります

この動画では、前の隙間からツールを差し込んでジャックスクリューを回しており、それができるのであれば簡単なのですが・・・


ヤマハC3Xでは、もっと複雑

・キーボード全体を引き出す(キーボードを載せるため、ピアノ鍵盤と同じ高さの机があると便利)

・キーボード後ろのサポートフレンジスクリュー(図の67)を回し、三角形(サポート本体、ジャック、レペティションレバーなどで囲まれた部分)をマルっと外す

・ジャックスクリュー(図の60)を回して、ジャック(図の58)の前後を調整する

・それに伴い、レペティションレバー(図の51)の高さを調整する

 つまり、レペティションレバースクリューを回して、ジャックの頭の高さとレペティションレバーの高さが同じようになるようにする

・一連の引き出したものを、全て元通りに戻す

という手順が必要でした

Sunday, December 8, 2024

ピアノのトラブル&解決(鍵盤沈み込みの解消)

☆部品名称は、こちら グランドピアノアクション


【キーの沈み込みの解決】

本日の作業中、4個のキーの戻りが、他のキーよりも低くなりました

つまり、鍵盤の一部が、大げさに言うと、そこだけ穴ぼこみたいになりました


直前にしていた作業は

・ハンマーのファイリング(紙やすりで削る)

・アクション部分の1階部分(鍵盤がある)と2階部分(ハンマーがある)をつなぐスクリューを外して、掃除機でゴミ吸引


そこで、もう一度スクリューを外して、1階と2階を分離し、原因を探しました









原因1:アクションの1階(鍵盤側)と2階(ハンマー側)を接続する8個のねじのうち、中央部分のねじ4個(特に手前側の、斜め方向に締めるネジ)の締め方が、きつかった

解決1:軽めに締めなおした


原因2:鍵盤押さえスクリュー(図の番号101)を締める鍵盤押さえスクリュー(図の番号101)(2層構造の外側の丸いネジ)の締め方が、きつかった

解決2:軽めに締めなおした


原因3:ファイリングをしてハンマーの位置が下がったため、キーも下がった

解決3:キャプスタンスクリュー(図の番号72)を回転させ、ハンマーヘッド(図の33)を上げた(他のキーのハンマーと高さを揃えた)

   ☆脱進がスムーズになり、次の記事の二度打ち防止の解消にもつながりました


US in the midst of depression

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